幸福論: The Happiness Theory
あなたにとって「幸せだなー!」って思う時はどんなときですか?(変な宗教じゃないですよ笑)
美味しいものを食べたとき、家でくつろいでいるとき、恋人と旅行に出かけるとき、そのどれもが人によって違うし幸せは人の数だけ存在します。
そこで最近読んだ3大幸福論の1つ哲学書:「アラン・幸福論」-岩波文庫を紹介していきます。
幸福になる行動や考え方はもちろん、その逆で不幸になる原因も同じぐらい書かれていました。とにかく優しい言葉で。
私が1番伝えたいことはこの不幸の原因とは何か。
病気・借金・失恋?そのどれもは違う。アランいわくそれは「自分」なんです。
その「自分」とはどういうことかというと、人は何か失敗したり、緊張したりすると自分自身を考えすぎること、思い込みすぎることです。過去につまずいた小さな経験がエスカレートして「私には無理だ」・「私は駄目な人間」だと囁くんだとか。もちろん他人のせいにしたり、失敗を隠すことは駄目です。
しかし、作中では「われわれのあやまちは、われわれよりも先に消え去るのだ。それをミイラにして保存するのはやめたまえ。」と述べられています。
そして「どうして君は、自分自身に対してもかけがえのない友となってやらないのか。もう少し自分を好きになってやったら、自分と仲よくしてやったらどうか。」とも。
自分に厳しい人や努力家な人ほど自分で自分の首をしめてしまうでしょう。でも、自分だけは自分の味方をしてあげてください!夜布団に入って「今日1日お疲れさま自分」と言ってあげましょう。
そしてここからは個人的に響いた言葉です。
・「われわれが耐えねばならないのは現在だけである。過去も未来もわれわれを押しつぶすことはできない。なぜなら、過去はもう実在しないし、未来はまだ存在しないのだから。」
・「われわれの社会は求めようとしない者には何ひとつ与えない。辛抱強く、途中で放棄しないで求めようとしない者には。それは幸福も同じである。」
・「不安に悩まされている時は、理屈でもって考えようとするのはやめなさい。なぜなら、自分の理屈で自分自身の方が責め立てられることになるから。」
初めて哲学書を読んだ感想としては比喩や言葉が複雑で理解するまでにとても時間がかかりました。ただ、個人的にこの本は一期一会というか、出会うべくして出会った本で、目まぐるしい現代だからこそ様々な人に読んでほしい本です。
もし時間があるのなら幸せとは何かを考えてはどうでしょうか!